「バレンタインデーの思いでとか、テラスハウスとか」を書いてみた
バレンタインデー
2015年はやくも2ヶ月立ちました。はやいもんですね。で、2月といえばつい最近バレンタインデーなんかありまして、まぁ男性の方ならわかると思うんですけど、ちょうど思春期ぐらいの中学、高校のときには、もしかしたら貰えるかもしれないなんて淡い期待を持ちましたね。
みなさんは、如何でしたかバレンタインデーのときは?
わたしなんてこのなりですからね、貰えないこと分かっていても期待しちゃいますよ。で、バレンタインデー当日、早朝学校へ登校するとき、いつも以上にキョロキョロしたりなんかしてね、ワクワクしますよ。早朝にワクワクするなんて、大人になると、早朝×××ぐらいじゃないですか?
で、学校へ登校して、下駄箱を開ける瞬間。早速、あるんじゃないかって期待しますよ。そりゃね。“パカッ”開けてみると、「おはよう。今年もダメそうだな」ってな具合で、1年以上洗ってない上履きが、そこにいるんですよ。「うるせぇ、まだこれからだ」って、1時間目終わってまだ来ない、2時間目体育で活躍したぞおれ、さぁどうだ、あれ来ない。休み時間このとき呼び出されるかもだから早めにトイレ、あれ??待てど暮らせどやってこない、誰もこない。来るのは冴えない友達と押し迫る時間だけ。そして、もう下校時間。
「起立、注目、礼、さようなら」
最後の頼みの綱だってことで、下駄箱ですよ。帰り際の。ドキドキしながら、まるで、アイドルのコンサートで、「あたし絶対目があったよ」なんて言うピュアな乙女みたいな気持ちで開けてみると、3年ぐらい履きつぶして、くたびれた学校指定のニューバランス、死にかけたジジィみたいにネットリとそこにいて、もはや、そんなもんオールドアンバランス、それとご対面。
でも、それを履いて帰るしかないから涙ながらに履いて、もう気持ちの中では、履くといっても、口に土の吐くほうですよ。
失恋してないのに失恋したかのような気持ちでね。そのとき忘れもしません。商店街を歩いていたんですけど、そこから流れた曲、「グッバイマイラブこの街角で、グッバイマイラブ歩いて行くのよ~」悲しかった。
涙を押し殺して帰宅して、自分の部屋に駆け込むと、机の上に何かが置いてあるんですよ。みてみるとチョコレートじゃないですか!!
慌てて、夕飯の準備をする母のもとへと行きましたよ。
「お母さん、おかぁさん、おかぁさん、これ、これどうしたの?」
「私からよ♪♪」
もうそんな最悪な日はうんざり。そこで考えました。どうやったらこの日に悲しまなくてすむか。
ちょうど、もうすぐで4月ですよね。学生のころを思い出して下さい。新学期ですよ。クラス替えとかあったりしてね。それで、最初の日だとかは自己紹介とかしますよね。そこからが勝負です。
「えっと、では、続いて自己紹介をお願いします」
「はい、えっと僕の名前は、○○○○です。趣味は、読書です。好きな食べ物は、カレーライスです。嫌いな食べ物はチョコレートです。よく、カレーに隠し味でチョコレートを入れるとか言う人いるじゃないですか、そういう人は大っ嫌いです。そんなことしたらカレー本来の味を損ねます。ばかです。この世の恥です。そんなものは、もはやうんこ味のカレーと一緒です」
と、チョコが本当は好きだとしても、徹底的にアピールしていきましょう。他にも、授業中に、
「じゃあ、きょう日直の、きみ答えなさい」
「はい、チョコレートが嫌いですけど、答えは墾田永年私財法です。」
と、ことあるごとに言っていきましょう。こんなときの心の支えとして。perfumeの『チョコレートディスコ』をこう歌いましょう。「チョコレートdisる、チョコレートdisる♪」
そして、バレンタインデー当日。そりゃ・・・・、当然もらえないですよ。チョコが貰えないよう努力したんですから。そうしたことで、恐らく友達も減ったでしょう、寂しかったでしょう、悲しかったでしょう、だけど、ここで報われるんです。嫌いって言っていたが故に、本当は、僕にチョコをあげたかっただろう女の子たちがあげることが出来なかったんです。嫌いと言ってなければ、貰えたかもしれない。でも、嫌いって言ってしまったから・・・。 ほらね、変な期待を抱かなくてすみます。
そして、スキップで帰宅できるわけです。家に帰り、自分の机の上にチョコがある。あれ?
「お母さんこれどうしたの」
「私からよ」
なんて、なったらいままでの苦労が水の泡。そうならないよう気を付けて下さいね。
まぁ、思春期の男性はこんな感じで対応すればいいんですよ。でも、女性って大人になるとやっかいじゃないですか。とくに“オッさん”がいっぱいいるような昔ながらの企業で働いてる人は。義理でもいいから配んなきゃいけないというね。そういの上手い人いるんですよ。ぶりっ子的な。枕営業でのし上がってますみたいなやつ。女性に人気がなくても大丈夫っていうね。
オッさん上司に、手作りのチョコですとか言って渡して。手作りっていうなら、アフリカに行ってカカオの豆から育てろよって思うんですけど。
でも、“オッさん”には関係ないですから。もう、貰えるだけで嬉しいですから。この子には優しくしてあげようってなるわけですよ。だから、ある程度可愛くてぶりっ子ができるやつのとっておきのイベントなんですよ。大人になるとね。
テラスハウス
ぶりっ子といえば、最近、映画化されたテラスハウス。知ってますか、どういうものか?ようは、男女がルームシェアをしてその中で、恋愛関係が生まれたりみたいな。
でも、あれも、ぶりっ子というか美男美女だから成立するんですよ。あんなかに1人だけブスがいると考えてみて下さい。みんなの共有スペースみたいなところで、お酒飲んでて、最初は和気あいあいとしているんですけで、徐々におかしいなと、ブサ子ちゃんが気付くわけです。それぞれ、美男美女がいちゃついて、しまいにはそれぞれの部屋に行っちゃって、一人取り残された、ブサ子ちゃん。「いつも、私だけ・・・・」なんて思っていると、壁から、変な声が聞こえるんです。しばらくして、部屋から、スッキリした感じで、美男美女が出てきて、
「ブサ子、これから彼と海に行ってくるから、悪いんだけど部屋掃除しておいて」
なんて言われて、行ってみると、散乱したティッシュや乱れたシーツが。ブサ子ちゃんは泣きながら、掃除するわけです。「なんなのこれ、ラブホの清掃員と一緒じゃないこれじゃ。こんなの、テラスカオス・・・・・」かわいそうなブサ子ちゃん。考えただけで、涙が止まりません。
私は、人間の心をみて判断します。不細工とか顔とかで判断しません。
あっ、ただ、不細工は人間だと思っていないので。
(この文章はすべて嘘です)
みずしままさゆき を著作者とするこの 作品 は クリエイティブ・コモンズの 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。
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