フットサル合コン、通称サルコンに行ってきた~サルコンは評判通りだった~
まくら(はじめに)
街コンが行われ始めたのは、いまから3~4年ぐらい前だと記憶する。たしか、どこかの地方で、閑古鳥となった商店街などを貸し切り地域復興の目的を込めて行ったものが最初だと思う。
現在では、その街コンの手法が様々なものへと派生している。BBQコン、コスプレコン、シネマコン、サルコン、テニスコン・・・・探せばきりがない。
気の合う友達と行うようなイベントと合コンが絡み合い、さらにそれがビジネスとして成立している。ビジネスとして成立しているからには、需要があり儲けが出ているので乱立していると考えることができる。つまり、それは、出会いの場を男女ともに求めているともいえる。
そこで、ぼくも今後ありえそうな合コンをいくつか考えてみたい。ゆくゆくは、主催者としてぼろ儲けが出来ないかともくろんでいる。
お葬式コン
誰かが死んだとして行う合コン。参加費はお香典として受付の際に払う。そして、読経、お焼香とある程度の流れを行う。もちろんこの際に、気になる子にアプローチしてもいい。例えば、「お焼香ってこうやってあげるのがかっこいいですよ。」「この読経はこの宗派ですね」というように。また、納骨の際は、気のある子とペアになり一緒に骨壺に納める。そして、最後の精進落としの献杯でさらに仲を深める。
裁判傍聴コン
ある、裁判を傍聴する。傍聴するものは離婚裁判など。傍聴後は、飲み屋で、その傍聴したものをもとに、離婚の話で盛り上がるという合コン。
パチンコン
パチンコを一緒にするという合コン。
コックリコン
狐の霊であるコックリさんを呼び出して、参加者で「コン、コン」と言い合う。
くだらないので、この辺でやめておこう。
まぁ、こんなことはさておいて、今回は、フットサル合コン、略してサルコンに参加してきたのでそのことについての感想を書きたい。
サルコンについて
ぼくが、サルコンに参加したきっかけは、大学時代の先輩に誘われたからだ。たまたま、呼び出されて飲んでいるときに、フットサルをやりたいという話になった。だが、仲間を集めないと出来ないので、個サル(個人でフットサルに参加しその集まったメンバーで行う)に参加しようということになったが、個サルはサッカー未経験者だと、辛いらしい。ぼくは、サッカー経験者なので、問題はないのだが、未経験者の先輩は嫌だと突っぱねる。
そして、なんだかんだあり、先輩をバカにしていたら、サルコンという、比較的初心者が多くかつ、女性にも出会えて楽しいものがあるということを知り、参加してみることにした。
それまでは、街コンというものは知っていたが、様々な形態で合コンが行われビジネスとして氾濫していることを知らなかった。
まず、サルコンに参加をするためには、ベストパートナーという運営団体から登録し申し込みをしなくてはならない。参加場所にもよるが、ぼくが参加したところは、男性6000円、女性3000円の参加費が必要であった。
このように、参加費に男女差があるのは、女性に多く参加してもらうためだろう。概ね、その他の街コンなどもそのような料金設定だ。
また、街コンなどは、2人1組での応募が要条件となっていることが多い。だが、今回のサルコンは一人でも参加が出来、参加最大人数は男女ともに20名と設定されていた。ちなみに、ぼくは、大学時代の同級生、S君と一緒に参加をすることになった。(言い出しっぺの先輩は参加予定日に仕事が入ってしまい参加できないことになってしまったからだ。ざまぁみろクソ先輩。)
~受付編~
サルコン当日。S君とは、フットサル会場の近くで待ち合わせ、一緒に向かった。受付で、本人確認のためとのことで免許をみせる。確認が終わるとPRカードというものを渡された。
写真では見えづらいので、具体的にどのようなものか記述しておこう。
・名前
・年齢
・現住所
・血液型、星座
・職業、職種
・勤務地
・性格
・好きなタイプ
・趣味、特技
・最近よく観るTV番組
・自己PR
・お酒を飲むかor飲まないか
・タバコを吸うかor吸わないか
・スポーツ歴
・家族構成
・結婚歴
こんなものを書くとは知らず、T君と悩みながら記入した。1つだけ紹介すると、趣味には、「肩に噛みつきます」と分かる人にだけ分かるようなネタを、ぼくは書いておいた。
~自己紹介編~
PRカードにもたつき、急いで着替え終えると開催時間になっていた。主催者の呼びかけでフットサルコートに集めさせられる。男性、女性がそれぞれ一列に分けられ対面する形になり、主催者からの説明が始まる。このサルコンの目的、進行手順などを話しているようだが、そんなことより対面している女性がどんな人たちかチラチラと確認する。それが、男の性だろう。男性が18人、女性が15人ぐらい参加しているようだ。
そうこうしているうちに、自己紹介タイムが始まった。まずは、向かい合っている女性と話し始め、1分経過したら次の女性へと移り変わるという流れで進む。その際には、お互いのPRカードを交換するため、話題をみつけるのに、そう苦労はしなかった。
ぼくは、サルコンのブログを書くことも念頭に入れていたため、1分間という短い時間ではあったが、KGBのスパイのようにありとあらゆる情報を記憶した。
職業で、多かったのが保育士、看護師、服飾系の方であった。これらの共通点としては、男性との関わりが少ないということだろう。また、女性一人で参加していた人も半数以上いたということも、非常に興味深かった。その他の情報としては、女性のフットサル経験者は少なく、男性のほうが圧倒的に多いということだろう。年齢は、概ね20代~30代前半であった。
自己紹介タイムが終わると、つづいて練習タイムだ。
~練習タイム編~
適当に男女ともにグループごとに分けられる。今回は、合計で、6チームほどできた。その別れたチームごとで簡単な練習が始まる。例えば、キックの仕方などというように、対面してお互いのチーム内で行っていく。その際に主催者は、フットサル未経験者の女性に積極的に話しかけて教えましょうと言って、場を盛り上げていた。だが、練習中は、流動的に動くため、立ち止まってゆっくりと話す機会もなく、あっさりと終わってしまった。
~試合開始編~
試合は、先ほどのグループで、1試合行った後に、その中の男性メンバーが他グループの女性メンバーに入るということを繰り返し行っていく。フットサルコートは1つしかなく、合計で6チームあるため、試合を待つ時間が生じる。そのとき、同じグループになったメンバーと話し交流を深めることができるので、そこがポイントとなるだろう。
観察していて、分かったことだが、積極的に自分の話をしているという人はあまりおらず、別のチームが行われている試合をつまみとして話をしている人が多かったことだ。例えば、「あのシュート凄いね」「おー、うまい」というように。
試合中は、男女混合のため終始いかに女性を接待するかという具合で進行される。なので、純粋にフットサルを楽しみたい人にはお勧めはできない。まぁ、そういう人は、はなから来ないだろうが。
そして、最後に男性だけでの試合が行われる。ここでは、点を決めた人の名前を主催者が、マイクでアナウンスしてくれる。つまり、アピールしてくれるということだ。頑張っている男子が好きな人は必見だろう。
~PRタイム編~
試合が終わると残りの時間は、PRタイムとなる。開始の合図とともに、男性から気になる子へと話しかける。時間は5分間で、これを3回繰り返せるので、1回目に話す機会を失っても気にすることはない。また、人気のある女性はすぐに人だかりができてしまうので注意が必要だ。
ベストカップルはだ~れ?
最後は、最初の時のように男女それぞれが対面し、事前に配られていた、お気に入りの子を記入するカードに、第一希望から第三希望まで書きスタッフに提出する。
しばらくすると、スタッフが結果の書かれた紙を男子にのみ渡す。その紙には、男女ともに希望が合致していた場合のみ、女性の番号が書かれている。当然のことながら、合致していなかったら紙は白紙だ。そして、番号が書かれていた人は、自らその番号の女性に声をかけて、連絡先などを聞いたり、食事に誘ったりとそこから先は個人の自由となる。書かれていなかったらそこでジ・エンドだ。
女性が絶対に男をゲットする方法
この文章を書きながら、ふとあることを思った。それは、女性が確実に男性をゲットする方法があるのではと。
このサルコンでは、基本的に女性は受け身の姿勢でいることが多い。そのため、積極的に話しかけてくれた男性の番号を書けばカップルになりやすい。それを判断するのに一番分かりやすいのが、PRタイムのときだろう。そのときに話しかけてきてくれた子の名前を書くと比較的カップルになりやすい。但し、それは話しかけてきてくれる人がいればの話だが。
そう考えると、「わたしは本当に可愛いのか」ということを確認する手段になるとも言えよう。容姿に自信のある人は、最後のPRタイムでどのぐらいの人が話しかけてきてくれたかということで判断することができる。それが、マッチング系合コンの残酷なところともいえる。
このサルコンは、特定の人とゆっくりと話す時間があまり多くない。サッカー好きの人を狙っている人以外はあまりお勧めできない合コンだ。ただ、女性の料金は安いのでスポーツをメインで考え、おまけで男性と出会えたらいいなという考えなら参加する価値は大いにあるだろう。
最後に
「これを書いているオマエの結果はどうだったのかバカ野郎」と数少ない読者は言うだろう。フットサル後、夜の繁華街に同級生のK君を含めた“数名”と消えていったとだけ書いておこう。
次回は、ミャンマーに去年行った話か、大規模な読書会に行ってきたのでそのことを書ければと思う。
アディオス。
みずしままさゆき を著作者とするこの 作品 は クリエイティブ・コモンズの 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。
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