田口まゆ(NPO法人セレニティ代表) 「自遺族として、国政にチャレンジした理由」【No.3 】

公開日: : 最終更新日:2014/11/16 ---田口まゆ ,

前回に続き、再び対談を行ってきました。

今回は、自死(自殺)した人の遺族、その人が当事者としてどのような体験をしたか、そして、国政にチャレンジするとのことなのでその思いを聴いてきました。

田口まゆ(緑の党)×みずしままさゆき

「自死遺族とは?そして国政にチャレンジする理由」

大まかな流れ。
・田口さんと知り合ったきっかけ
・自遺族とは??
・田口さんの自死遺族としての体験。
・国政にチャレンジする意味
・まゆゆちゃんねる!?

以下、一部書き起こし(田口まゆサイトより

15:25~

みずしま:
目に見えない差別がいっぱいあって、でも目に見えないがゆえに政治家とかはそんなの別にいいじゃんという感じがある。目に見えない怒りの声、そういったものを田口さんは国に届けたいということで、緑の党から国政にチャレンジすることを決意された?

田口まゆ:
そう、そう。最初は自分はほとんど一人で活動していて、もっと大きいところ(遺族会)とかがあるんですけど、そういう所に訴えて、誰かにやってもらおうと思っていました。

みずしま:
自死遺族としてこういう事(自死遺族に対しての差別、偏見)があるよ、ということを、政治家なり、皆さんに伝えることによって変わるんじゃないかと思っていたと?

田口まゆ:
そうですね、それを直接自分がいうのではなくて、今活動でもっと先に行っている人に託したいというか、言ってくださいという事を言ってたのですが、結局やっぱり、差別、偏見を訴えるのは難しいと言われてしまって、そうすると、いや、これは人に任せてはいられないと思ったんです。そこで、やっぱり人任せではいけないと、自分から発信しないとと思って、NPOとか市民活動では限界があるなと、思ったんですね。私はその話す場に行きたいと思ったんですね。それで、活動家一丁あがりという講座でも政治家になりたいと言ってたんですね。

みずしま:
それで、自ら売り込みに行ったんですか?

田口まゆ:
講座で言っていて、それを聞いていた人がこういう話があるということで、今回、緑の党からチャレンジするという流れになりました。

みずしま:
今後は選挙にチャレンジして、国政の場で、当事者の声を届けるということをやっていくということですか?

田口まゆ:
そうですね。それももちろんあるのですけど、私の家(田口まゆのおじいさんが)は元々政治をやっていたんですけど、それは誰にも言ってなくて、私自身、政治に抵抗があったんですよ。政治はお金もたくさんかかるし、偉いおじさん達が一部で(物事を)決めているというイメージがあって、あまりいいイメージがありませんでした。家にも金銭的に負担がかかっていたし、周りの人も大変で、もしかしたら、そういう家族のストレスが父親の自死をうみ出したかもしれなんですね。そういう事を考えると私は政治が好きではなかったんですが、政治って生活と密着しているじゃないですか。

みずしま:
はい。

田口まゆ:
日々の困り事って政治から変えていかないと。

みずしま:
おおきなものから変えて行かないと。

田口まゆ:
直接入って行くことって大事だと思うんですよ。今政治に若い人が入ってこないじゃないですか。もっといろんな年代の方に政治に感心をもって欲しいというか、私も自殺という問題を取り上げていますが、とっつきにくい問題をいかにとっつきやすくするか?という所に面白味も感じています。

みずしま:
田口さんがチャレンジすることで間口を広くするということも目指していますか?

田口まゆ:
政治にある種の特殊さがあると思うので、短大卒の私でもチャレンジすることで、政治に対してとっつきやすさを感じてほしいと思います。緑の党の共同代表のすぐろ奈緒さんはじめ30代前半の若い方のも多くて、そういうところが私にとって魅力的だなと思いました。


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
みずしままさゆき を著作者とするこの 作品 は クリエイティブ・コモンズの 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。

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